ドラマ[相棒]の杉下右京が所属している特命係は他の刑事ドラマでは聞いたことがない部署なので、仕事や捜査範囲が気になりますよね。
『島流し』や『窓際』などひどい言われ方をしている特命係は、どのような経緯で誕生し右京が配属されたのでしょうか。
ここでは[相棒]の杉下右京の経歴や特命係に来た理由、特命係に来る前の部署やその時の役職についてご紹介します。
[相棒]杉下右京が特命係に来た理由は?仕事内容は?
[相棒]が始まった2002年の15年前、1987年に当時公安部参事官だった小野田公顕(岸部一徳)が『緊急対策特命係』を作りました。
その特命係は武装集団が外務省外交官の家を占拠した事件を受けて設置され、配属された右京さんは犯人と交渉を続け最もいいタイミングでSATに突入させようとしていましたが、上はアメリカの要人の来日前に解決するよう命令します。
事件解決を急いだ小野田が強行突入を決行した結果、人質とSATが命を落としてしまう結果になり、これが原因で『緊急対策特命係』は解散して責任を押し付けられた右京さんは行き場がなく特命係に残ることに。
すでにプロジェクトは解散しているので、特命係は窓際のように仕事のない部署になってしまったのです。
特命係とは
- 仕事はない
- 不要とされた人の行くところ(人材の墓場)
- 刑事ではないので捜査権がない
[相棒]杉下右京の学歴や経歴は?
学歴:東京大学法学部首席で卒業
職歴:警視庁・県警刑事部捜査二課・警視庁特命係
趣味:チェス・落語
車:日産フィガロ
頭の回転が早い杉下右京は東大を首席で卒業していますが、そんな右京もseason7の第15話「蜜愛」の中でフランス文学の単位を落としたことがあると明かしています。
右京さんは国家公務員試験一種の試験に合格し警視庁に入庁、スコットランドヤードで研修を受けて知能犯による経済事件を扱う県警の刑事部捜査二課(キャリアのポスト)に出向。
国家公務員一種合格者はキャリア組と言われていますが、キャリアは採用された時点で警部補となって、その後研修をしてすぐに警部に昇進します。
右京さんは警部から一度も昇進していないので、警視庁ではかなり異例の存在ですよね。
特命係が嫌われる理由は?実在する部署なの?
特命係は実際には協力を頼まれたときのみ動く部署なので、事件の捜査は右京さんやその相棒がが勝手にやっているんですよね。
特命係は捜査をする権利もない上、右京さんは事件の真実を追い求めることを優先する人物なので、警察組織にとってマズイことも公表しかねない右京さんは煙たがられています。
また容疑者逮捕は一課にさせていますが、先に特命係が有益な情報を掴んだり先回りしていることが多いので捜査一課は面白くないんです。
実在する特命係
- 警視庁 刑事部 捜査第一課 特命捜査対策室 特命捜査1~4係(2009年11月設立)
ちなみに実際の警視庁にも”特命係”と呼ばれる部署が実在していますが、未解決事件などを捜査するための特命捜査班なので相棒の『特命係』とは違って自由に捜査ができるわけでもなく扱う事件も違っています。
[相棒]杉下右京の経歴は?特命係に来た理由と前部署や役職は?まとめ
杉下右京が所属している特命係は、ドラマ開始の15年前の1987年に当時公安部参事官が作った『緊急対策特命係』の名残の部署となっています。
プロジェクトが解散した現在では特にこれといった仕事はありませんが、これからも右京の鋭い捜査や推理で事件が解決していくところを見ていきたいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。