2006年に公開された細田守監督の「時をかける少女」は筒井康隆さんの小説の20年後が描かれた作品で、この映画の主人公・紺野真琴は小説の主人公・芳山和子の姪なんですよね。
タイムリープという装置を使って千昭という少年が未来からやって来るSF作品でもありますが、また2006年当時の高校生の日常を描いた青春ストーリーに胸がきゅうっとなる人も多いのではないでしょうか。
ここでは「時をかける少女」の未来からやってきた千昭の正体や目的・真琴と未来で再会出来るのかを推察してみました。
【時をかける少女】千昭の正体は?
主人公・紺野真琴(こんのまこと)の通う倉野瀬高校に転校してきた間宮千昭(まみやちあき)は未来からやってきましたが、どれくらい先の未来からやってきたのかは分かっていません。
しかし千昭のセリフから、どんな時代に住んでいたのかをある程度推測することが出来ると思います。
川が地面を流れているのを初めて見た。
自転車に初めて乗った。
空がこんなに広いことを初めて知った
何よりこんなに人がたくさんいるところを初めて見た
千昭の住んでいた時代は川に水が流れていなく、人が少ないことから戦争や疫病・異常気象などの理由で自然が破壊され、人類が滅亡しかけているのではないでしょうか?
ざっくり100年以上は先の未来になるかと思いますが、千昭の住んでいた時代を実際に見てみたいですよね。

【時をかける少女】千昭が未来から来た目的は?何をしに来たの?
千昭は真琴のいる時代のその季節でしか現存が確認されていない「白梅二椿菊図」(はくばいにつばききくず)という絵画の実物を観にやってきました。
この絵は映画のために描かれたため、存在しない絵画なんですが、天女が4つの球体を胸に抱えているような絵ですよね。
その球体は地球なんだそうで、天女が大事に守ってくれているような安心する印象を与えてくれます。
当時の人々は世界が終ろうとしていた数百年前に描かれたというこの絵を見て、生きる勇気を貰っていたそうです。
それをわざわざ見に来るということは、千昭は何かのヒントをもらいに来たか・絵に自分を奮い立たせてもらいたかったのかもしれませんね。
千昭は絵が描かれた時代の人と同じように、自分のいた時代を立て直そうとしていたのではないでしょうか。
しかしなぜタイムリープをしてまで見たかったのか、千昭がその時代でどんなことを抱えていたのかは分かっていません。
俺の時代では既に消失してしまった。
見るだけで良かった
一生忘れないつもりだった
【時をかける少女】千昭と未来で会える?
千昭がどのくらい先の未来からやってきたかにもよりますが、千昭と真琴は未来で会えるのでしょうか?
千昭は自分が何年後の未来からやってきたのかは当然分かっていますが、詳しく言わずに帰ってしまいました。
カギになるのは千昭の「未来で待っている」というセリフにあるのではないでしょうか。
- 寿命の範囲で会える(例えば千昭100歳・真琴50歳など)
- 真琴が生きている間にタイムリープが開発されることを千昭は知っている
- 千昭は真琴の子孫で、千昭に繋がる命を将来真琴は宿す(間接的に会う)
- 千昭がまたタイムリープを使って会いに来る
考えられるのはいくつかありますが、何年経っても二人には実際に再会してほしいと思ってしまいますね。
戻った時代が困難な状況であっても千昭には無事でいてほしいですし、また真琴に会えると希望を持って過ごしていてほしいです。
【時をかける少女】千昭の正体や未来から来た目的は?未来で会える?まとめ
映画【時をかける少女】は原作小説の20年後を描いたもので、タイムリープを使って少年が未来からやってくるSF青春ストーリーです。
千昭のいた時代のことが気になりますが、真琴と無事再会出来るといいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。